2002.09.01 | 2002夏のネパール |
|
ネパール・ミカの会 会長 斎藤 謹也 | ||
2002.8.18-8.25 |
1.ヌルブ・ラマ氏、カトマンヅゥ日本語学院校長に就任(2002年9月1日より、任期2年) 今回の旅の最終日8月24日朝ナガルコットに学院から電話が入り、4時から会議を開催するので出席するように通知され、私たち一行も日本語学院に行きました。そこで校長就任が正式に決定いたしました。残念ながら今回の旅、ヒマラヤは全く見なかったのですが、その代わりこの朗報が入りました。とても良かったと思いますが、真っ先にうかんだ事は、「これからは、そう気楽にガイドやミカの会支援が頼みにくくなるのでは」という心配でした。ラマさんは「校長となっても、多忙にはなるでしょうが全くいままでとかわりなくやっていきます」との話でした。 |
||
2.ルンビニ公園より、カビラ城の間の学校建設をユネスコが行うことを内定 という情報が、ルンビニ公園内の日本山妙法寺の佐藤上人から受けました。これから詳しい情報をと考えています。尚、佐藤上人は一生涯ルンビニにて修行したいと発願しているとのお話に感激しました。ネパール暦の釈尊降誕会をパコダにて催行したところ、現地の方が本年、3万人集まったとの事でありました。又、この日夕方、ルンビミ開発公社職員(ラマ氏友人)夫妻と会食、新婚2ヶ月目を祝う。 |
||
3.カトマンドゥ盆地、タンセン、ルンビニの治安状況は良好でした。 カトマンドゥの市内には軍隊警備がありましたが、タンセンは少なく、ルンビニでは殆ど見かけませんでした。一種の落ち着きをみせていて、観光客は徐々に戻っているようです。買い物は以前に比べると安くしてくれる率は大変少なくなっていました。関西空港-カトマンドゥ間は往復とも満席の状況。到着後、ホテル・ヴァイサリーでダブルブッキングの為待機を余儀なくされた女性客3名がかなり苦情を言っているのに出会いました。 |
4.マヤ聖堂、ほぼ完成 あと1ヶ月で、全て完成するとの事で、最後の工事中の現場を屋上に上がって見学してきました。日本佛教会との間で、その復元について論議があり、結局ネパールユネスコ主導で再建が行われたようです。釈迦堂にあった石佛(誕生像)も、新聖堂内に移転済み。 |
||
5.マズワニ保健センターに、助産婦兼看護婦が復帰 かねて懸案であった助産婦が、センターに戻り職務再開。村長は胸を張って彼女を紹介する。保健センターはほぼ完成であるが、ドア、窓ガラスの予算がなく、本年度開始はできないとの事。(あと15万ほど足りない。)巡回保健員(女子)とも会う。 |
||
6.マズワニ中学校は順調に2年目を開始 新一年生約30名、二年生約25名が学んでいるマズワニ中学校を見学。夏やすみ明けなのでまだ少ない状況であるが、9月に入ると子供達も多いとの事。尚、この日学んでいた子の約6割が女子。制服を新一年生は楽しみに待っているとの声に、ラマ君に制服製作を中間調査時までに間に合うよう依頼して欲しい旨指示する。シリ・マズワニ小五年生に、女子が多く入っている様子をみる。中学校建設は確実に女子に希望を与えている事を実感する。ルンビミ公園内の韓国寺院を訪れたところ、ここはマズワニ村の皆さんが働いており、口々に中学校建設について感謝の話をしているとの事です。従って、ご住職もミカの会活動については、村々を巡回した折りにもでてくるのでよく承知しているとの話であった。韓国KDD放送の取材を受ける。 |
7.タンセン・モホン女子校寄宿舎訪問、ルンビミ・パドマカニヤ女子校訪問等 (イ)ネパールの環境教育について調査(教師より話を聞く) (ロ)奨学金支援生と、旧王宮前にて観光及び買い物 クマリの館で2名、低カーストの為入場できなかった厳しさを知る。 (ハ)働く子供の為の学校(タンセン)へ町田第一小学校の教材を持参する。 |
||
8.ネパールでお祭りに出会う 雨季が終わり、いよいよ祭りの季節が始まりました。村々で、いろんな祭りに出会いましたが、8月23日にはガイジャトラ(牛祭り)があり、街中いたるところで会ったのが印象的でした。男の子が牛の面をかぶり、女装して街を練り歩く姿は、のどかで、どこかなつかしかったです。この祭りは、王室の妃が子供を亡くして、いつまでも悲しみにくれていたので、国王がお触れを出し、その年に死んだ人のいる家から、このジャトラの祭りを出すようにいったところ、街中にあふれる人々をみて、妃は自分だけが子供を亡くしたわけではないとわかったという16世紀からの故事にもとづいているとの事。 |
||
9.蛍の木(シマルの木)についに出会う ルンビニにて蛍見学に出かけ、街道沿いのたくさんの光りに会い、蛍が群れ飛ぶ木に会って、感激、大感激でした。やはり百聞より一見をおすすめする。 |
10.その他 (イ)タンセンにて子供の日に出会ったり、ルンビニ・カトマンドゥで女性が男性の長寿を祈る日に出会い、ともに学校は休みでした。とにかく休みが多い国ですね。ラマ君もその日になって分かるとの事です。 (ロ)本年度増設(3教室+職員棟)予定校は続々村民が集まり、秋着工、年度内完成予定との私の話に大拍手、大感激でした。尚、職員棟については予定の入り口付近ではなく、校舎に平行して作りたいとの事。これはラマ君と相談するように指示。休みにも関わらず、子供達はどこの学校でも登校してきて、私達の視察を見守る。 (ハ)シリ・シリ・ラム小学校で、中学校建設(2教室)始まる。シリ・マズワニ中学校建設に刺激を受け、かねて要望のあったシリ・シリ・ラム小学校ではラム村村長が思いきって村の予算で中学校を建設していました。又、村内集落も見学いたしました。水路をつくるなど村長の頑張りが目立ちました。 |
||
1 | ||
index>教育支援の旅 |